2008-01-01から1年間の記事一覧

誰も望まない望ましさ

雰囲気というのは変わるものだなぁとつくずく思う。 アメリカ主導の経済至上主義といったらいいか、アメリカ式グローバル市場経済といったらいいか、新自由主義というか・・・いずれにしても、さまざまに表現されていたこれまでのシステムが金融危機を境に変…

思いの吹き溜まり

今日は少し禁断の果実に少しだけ触れようと思う。(怖ぁー) 科学を論理的に批判することなど私には到底できない。(科学者じゃないからといのももちろんあるけど) もし、それが本当に科学ならば因は必ず果をもたらすだろうと思っている。 それが人の社会に…

畏れ

前回見逃したNHKの裁判員制度の模擬裁判を今日見ることができた。 重い。 「死刑制度」が存続する中で重罪の判決にかかわることのなんと重いことか・・・ そして、重いと感じることは、同時に死刑制度を持つ国に生まれ、その制度を国民の総意として維持して…

ミクロマクロ_その5

ここでいうミクロは「私」[private] マクロは「公」[public]に関係するのだろうけれども、それは関係性であって、具体的に公とは何かとか私とはなにかという問いとは距離を置いた所にある様に思う。 会社で会社全体の利益に利することを公、反することを「私…

ミクロマクロ_その4

でも、時として、この関係は人の望ましさを「疎外」する共犯者のようにふるまう。 多くの人が望ましいと思っているにもかかわらず、その同じ多くの人によって積極的にその望ましさを、そして自らを、そこから疎遠なものにして、結果的にだれにとっても望まし…

ミクロマクロ_その3

より身近な何か(誰か)に、より肩入れすること。 どんな立場になっても、どんな境遇にあっても肩入れすること。 理屈ではなく肩入れすること。(特別な関心を向けること) 必ずしも、批判をしないとか、感情的な怒りを向けないとかそういうことではなく、肩…

ミクロマクロ_その2

ミクロとマクロといっても、必ずしも各分野の専門家のように厳格な定義があるわけではなく、「より」小さい・大きい、「より」狭い・広い、「より」身近・疎遠といった概念を考えるときに便利だから使うだけで、必ずしも「個人がミクロで社会がマクロ」とか…

ミクロマクロ_その1

最近よくミクロ的なものとマクロ的なもののことを考える。 それは日常の中で、ニュースの中でいろいろな出来事が起こり、そのことについて考えると私自身の中で整合性の取れない部分が出てくるからだ。 それはある時は「情と理」として現れたり、「内部と外…

それでも抵抗するよ

ひどい事件だよ。 涙が出たよ。 復讐の対象としての「社会」なんてあるのか? 恨みを晴らすべき対象としての「勝ち組」なんてあるのか? 貴方は「社会」に復讐もしていなければ、「勝ち組」に恨みを果たしてなどもいない。 殺害し、傷つけたのは「社会」でも…

家の外に出ると夜桜を小雨がぬらしていた。 その小雨を見上げて大きく息を継ぐ。 ほてった顔に小雨が心地良く優しい。 目にたまった涙をごまかしてくれる。 とうとう、逝ってしまった。 ありがとう、おふくろさん。

mixiのアレ

mixiでその規約が変更される事になり、その規約変更をめぐり議論があったようだ。 私も一応mixiのアカウントを持っているが、アカウントを持っているだけで今はログオンすることすらない。 passwordすらおぼつかないような状況なので、気に入らなければアカ…

さらに逸脱

これらの「進歩」は全て人の世界で起こることであり、人の世界の現実として考えるならば、必要不可欠な実に凡庸なレベルを維持する役割を担う人が必要不可欠であり、その存在なしに「高度」であることもまた成り立たない。 レベルがどこまで上がろうとも、それを…

バベルの塔

ちょっと寄り道。 5mmのつもりで5.01mmが現れればそれは誤差だ。 別の機会に同じように5mmのつもりで4.99が現れたとしたらそれはバラツキということになるだろう。 理論家は5mmを対象とし、技術者は5.01mmや4.99mmと格闘する。 そして、このバラツキにも現れ…

概念の中にしか存在せず現実には存在しないもの

もし、私が長さ5mmの物体を作ろうとしても誤差を含まない5mmを実現することはどのような技術をもってしても不可能だろう。 恐らく、人が今後も生き延びることができて人の世界が続くなら、限りなく5mmに近づけることはできるだろうが、5mmそのものを作ること…

このように現実を認識している自分

海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故のニュースが流れたとき、防衛省にとってこの時期にイージス艦が関わるような事故は困るだろうなと思った。 それは、防衛省が進めている米軍との連携の中で給油問題でもMD戦略でもイージス艦は重要な位置を…

三浦被告の逮捕

当時の異様な盛り上がりを思い出す。 数多くある事件のうち、センセーショナルに個別の事件に焦点を当て視聴者の関心を集める。 ワイドショーが現在の路線を確立した草分け的事件だったように思う。 それは置いておくとして 町村官房長官は捜査協力要請があ…

無駄の重要性

「無駄は大事だ」なんて思うことはよくあるけどこれはなかなかやっかいだ。 爆笑問題の「日本の教養」の新年会スペシャルの再放送があったので見たのだけど、そのなかで野矢教授が「無駄の重要性」を説いたあとに、すかさず爆笑問題の大田さんが学者の仕事そ…

現実について

私が日常生活で「そうは言っても現実は」とか「現実を見ろ」(これは殆ど言うことは無いけど)なんて言うときは、誰もがそのような「現実」を動かしがたい事実・真実として受け止め、だれもがそれを事実として受け止めるであろうことを前提にしているようなところ…

結論なんて無いが_2

たとえ言葉を知ってはいても、すべての人がこれら同じ明確な一つの単語のバックグラウンドを持つこと、共有していることを期待することはできない。 関心の向きによっても、経験の道筋によっても、環境によってもその種類も多寡も変わってくる。 いくら辞書…

結論なんて無いが_1

概念を伝えるのは簡単なように見えるけれども結構難しい事だなと思う。 人は合理的であればあるほどその概念を明確に規定しようとする。 「何々とは何々である」と おそらく、より「間違いなく誰にでも共有」できるものとするために・・・ でもそのように明…

「平和は闘いだ」について

この前たまたま爆笑問題の「日本の教養」file023「平和は闘いだ」という番組を見た。 紛争地域で平和活動を行っている東京外大の伊勢崎教授との対談だ。 アフガニスタンで軍閥の武装解除に奔走した人として、何度かメディアで取り上げられたこともあるので知…