何から何まで強行採決



賛成も反対もすべて、党派の数で決まる。
それぞれに影響しあうことも、修正が行われることも無い。


何の偶然性も無く、何の期待性も無く。


それが、最近の強行採決の特徴だ。


党派の内部に異論があっても、それが表にでてこない。


内部の空気が外部とのコミュニケーション能力を著しく低下させている。
内部からは既に外部にある「日本」は見えない。


国会では、はぐらかしゲームが繰り広げられ
「国民に対する責任」という「前提」のまったく不明な形式的な言葉を乱発しながら
「できるだけ議論にならないよう」に、
「できるだけ責任を負わされないよう」に
進めることが最大の関心ごとになっている。


強行採決の常套句「多くの議論を重ねた」

「多くの時間を何事も無くやり過ごせた」
の隠語。


かつての雪印不二家やつい最近のミートホープのように
そして社保庁のように
表面的には「利益」を得ているように見えながら、ジワジワと「不利益」を呼び込む「内部に閉じている集団」の荒廃の特徴を帯び始めたようだ。