発展とか進歩とかグローバル化とか

発展とか進歩も「不可逆」的に進んでいくように感じられる。
個々の人には限界があるけれども「人」は続いていく。
滅亡でもしない限り生みだされたものをその記憶から都合よく消し去る事ができない。
たとえ、その生み出されたものが人にとって不都合なものでも同じ。
(意図とは関係無い仕方で忘れさられる事や別の形に変質していく事はあるかもしれないが、事実を記録したいという欲望や情報技術の発展がそれさえも許してくれなくなりつつある。)
グローバル化というのもそうなのではないかと思う。
人の行き来、価値の行き来は、それが起こる前ならば閉じ込める事も出来るけれども、一旦、外の世界があることを知り、そこに行く手段を手に入れ、そこで起こっている事を知る技術が確立してしまえば「それ以前」には戻れない。
たとえ押し込めても、そこに生まれる「不自由さ]「束縛感」は以前のそれとは違う。



次から次に知らない事に出会いながら、様々な新しい発展した概念が生まれ,迷い,間違い,試行錯誤が繰り返され,その先には「知っている事」と「知らない事」に満ち満ちた多様でより「なんだかよく分らない世界」が生まれるのではないかと想像したりする。
個々の「価値」そのものが相対的に意味を失っていくような・・・。
不可逆的に・・・


情報技術は「忘れる」という「わずかな可逆性」も奪っていくのだろうなぁ。