多様の効用

既存といっても色々有って、今現時点で価値を認められたもの、そうでないものが有る。
新しい発想や概念といった物もある日突然ポンとそこに現れる物ではなく、既存の中にその芽が隠れているのだと思う。
その発想や概念が斬新であるという事はそれが既存とのギャップが大きいと感じられるときなのだと思うが、そのギャップが大きいというという事の影には、それが既存の中に埋もれている「マイナーな価値」に基づいているというケースも少なくないのではなかろうか?
マイナーな価値がそれまで「注目されていなかった」ゆえに、それが注目された時点でそれまでには無かったかのような錯覚に陥る、といったことが起きているのではなかろうか?
「マイナーな価値」が「現実的なメジャーな価値」に押しつぶされずに生き残る事ができる事は長期的な合理性を秘めているという事でもあるのではなかろうか?