将来のグローバル世界

経済至上主義的グローバル経済の将来の姿って言うのはどんな姿なんだろう。


グローバル企業や企業体に国境はなくなるのだろうな。
ただ、いくつかの経済圏の間に境界ができるかもしれない。(本当の富裕層にはそれも関係ないかな。)
同じ経済圏内では市場ルールが統一され一つの経済秩序に基づいて経済活動が行われるのだろう。


もう一つ境界ができそう。
それは富裕層と貧困層
富裕層同士の繋がりは国境よりも強く連携し、貧困層は国境を隔てて分断される。


国境を越えて連帯できるのは富裕層だけなんだろうな。
貧困層が国境を越えて連帯すると、それはひょっとして危険分子=テロリスト扱いされるかも。
なぜならばそれがこの経済圏の富裕層の既得権でありそれを維持するのが秩序だから。




貧困層が労働力として国境を越えることはあっても、そこには依然として移動した先の国家に規制される。
経済だけが自由になり、国家そのものは秩序維持装置として存続する。
市場ルールさえ統一され、機能していれば新たな秩序維持装置は要らないからね。


貧困層同士の連携が分断されることで、ルサンチンマンが生じ貧困層同士をけん制させあう。
そのために多少の入れ替え可能な中間層ができるかもしれない。
そして、今のように国家と国家の間にある経済格差は貧困層にしか意味がなくなるのだろうな。


経済圏同士の紛争に動員されるのはやはり貧困層なんだろうな。
でも、紛争に動員する以外では富裕層は貧困層を殺そうとはしない。
貧困層貧困層を殺すかもしれないが・・・国家がその文化的しきたりを保ちながら、このあたりの秩序維持を担当する。
国家同士の紛争もあるかもしれないけど、中間層下部が加わるかそうでないかの違いでしかない。


本当の富裕層は賢いから基本的に共存する。


擬似富裕層(中間層上部)は実態的な企業体や企業ということになり、そこには競争があり入れ替え戦が有る。
つまり企業や企業体のトップまでが実質的な中間層。
ことによると国家のトップも中間層でしかない場合も。


本当の富裕層は企業や企業体の出資者などで多少の損得は有っても、システム上トータルで損をすることはない。
本当の富裕層は競争なんて野蛮なことに自らは関与しない。




なんて書き連ねてきたら、一部を除いてほとんど今の事?いや過去もそう? 


違いと言えば、この構造がより洗練され、先鋭化して貧困層にもこの構造が見えてきたということでしかない?
そうかもね・・・だって金はフェアだなんて観念に慣らされてきたぐらいだから。