またかよ

久間防衛相「原爆投下しょうがない」



いい加減この種の発言問題にコメントするのも嫌になるが無視もできないので・・・少しだけ。


アメリカを恨まず」は(アメリカに限らず、過去に敵対した全ての対象に対して)そうあったほうがいいとは思う。
でも「原爆投下」は否定すべきだと思う。
「罪を憎んで人を憎まず」に価値を置く私の立場からすると、できうる限りそうあったほうがいいと思う。


「原爆投下をとめられなかった日本政府への批判が真意」とする釈明には無理がある。
私には(この記事が正確であるという前提で)何度読んでも
「原爆投下によりソ連に介入されずに済んだ事は幸いである。」
と言う「原爆投下という選択」に対する「肯定的な価値観」が含まれている(全てとは言わないが)事は疑いようがないと思う。


そして、彼の立場やこれまでの発言から推して、久間氏がこのような発言をする蓋然性は低くは無いだろうとも判断している。
アメリカとの密接な関係を擁護しなければいけない彼の立場上、その「行為」も擁護することにそれほど疑問を持ってはいないだろうと思っている。
誤解ではなく、このように言いたくて言ったのだろうと判断している。
私はそれを妥当ではないと思う。


過去に起きた「取り返しのつかない」出来事に対し「その恨み」という感情を打ち消すために、「個人的」にそのように抽象し頭の中でコントロールしようとするのは勝手だが、公的立場にいるものがこのような表明をすることは、その公的立場に立つ者としての資質に著しく欠けていると私は評価する。