その3

おそらく、これらの組織や党派の中において、この「合理的な責任回避」をした人々は当時「勝ち組」であり、それになじまなかった人は「負け組」の道を歩くことになったであろう。
おそらく、これらの組織や党派の中において「空気」を読んでそれに従った人は前者であり、それに抗した人は後者になっていたであろう。
おそらく、「既成事実」を強引に積み上げた「声が大きく」「強い人」は組織や党派の中において「実力者」と呼ばれた前者であろう。


そして気がついたときにはそれら前者がどうにもならない「膨大な損失」を全体に対して生み出してしまった。

最近のコムスンやさまざまな企業で見られる不祥事にも同じような構造が見られることからも、既にこれは民間とか官とかの問題以前の日本全体(日本だけではないが)を覆う「雰囲気」の問題なのかもしれない。


「できるからやってしまえ」と平然と既成事実を積み上げ有無を言わせない今の政権なども前者の体質を十分備えていそるように私には思える。