BSE 議会の限界

http://www.asahi.com/international/update/0412/007.html
輸入再開にいたる具体的なツメまではまだ一波乱ありそうだけれど、中国の米国に対する姿勢はうかがわれる。


それと関係あるかどうか分からないが、日本に対して米国議会は「限界」らしい。
経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版


でも、健康の問題を健康の問題として解明することに経済の問題を絡めないほうが良い。
前回の輸入再開の過程で専門家への諮問を意図的にそれを持ち込んだ政府の手法の「ツケ」が結果的に安全性に対する不信感と警戒に繋がっている。


BSEの専門家の出す科学的な結論には
何がわかっていて
何がわかっていなくて
だからどれだけのリスクがあるのか
が分かるものが率直に提出されるべきだと思う。


その上で同時に経済的な影響も率直に示すほうがいい。


それをごまかし「システムにより安全が確保される」から輸入再開しても問題ないなどとするから「システム」に齟齬があれば再開の根拠がなくなるのは当然であり、自分で自分の首を占める事になる。


本当のところは「安全である」とはいえないが「経済至上主義」「米国依存」の現実の中にあって、輸入再開は既定の路線であり、それを遂行する為にスタンダードであるアメリカ人のリスク感覚よりも警戒感の強い日本人のリスク感覚に対しての体裁を整えなければいけないという政治的ごまかしに過ぎない。
日本人も馬鹿ではないので、この程度までなら既におおよそ誰もが気付いている。


でも、それに向き合う事で日本人の「リスク感覚」の妥当性にまで国民に再考させればいいのではないか?


国土の狭い日本で公害等で培われた環境問題感覚や、この手のリスク感覚は「疎」な国土で比較的「経済至上主義」の被害に遭うことの少ないアメリカよりも「妥当」なのかもしれないし。


どうせ今後も同じ様な問題には何度も出くわす事になるのだから、この機会に様々なこれまであたりまえとされていた前提(経済至上主義,米国依存等々)をトコトン見つめなおせば良いのではないか。